ホームステイしながらベビーシッターとして海外で働く オペア留学

オペアになるまでの過程

私はPIEEというエージェンシーを通してオペアとしてアメリカに行きました。まずはPIEEのオペアになるための試験を受けました。試験の内容は英語の筆記、面接、心理テストです。
私はそこで条件付き合格をもらうことができました。そして、その時にいわれた条件が車の免許の取得、保育の実習、英語力の上達でした。

英語力に関しては後日電話のインタビューで再試験を受けました。また、私は保育実習の経験が全くなかったので、200時間以上の保育の経験をするようにいわれました。 私は近くの保育園で個人的に実習をさせてもらったのですが、子供がすごく可愛くてアメリカに来る時に離れるのが思った以上にさみしかったです。

私の場合は試験で条件付き合格をもらってから実際にアメリカに来るまで約8ヶ月以上かかってしまいました。 というのも、試験に合格するとPIEEがEurAuPairという所に書類を送りそこからホストファミリーを探すのですが、 その書類に免許番号が必要で免許をとるまで書類作りができなかったのが理由です。
面倒くさがりな私は免許をとるのに結局4~5か月かかりましたが、 普通はみんな免許をもっているので準備にかかる時間は実質的には約3~4ヶ月くらいだと思います。

免許を取ってからホストファミリーが決定するまでも、実は結構時間がかかりました。
せっかくコンタクトをとってきてくれてもうまく話せなかったり余計なことを言ってしまったり。寒い地域にすんでいるファミリーに寒いところはキライだ、とか。
それからアメリカは車社会なので車の運転が出来るか、出来無いかはとても重要なようで車の免許をつい何ヶ月か前にとったばかりだということをはなすとそれは困ると断わられたこともありました。 私はホストファミリーが決定するまでに、5、6回は他のファミリーとも話しをしたと思います。 また私がアメリカに来る頃ちょうどビザの取得方法が変わった為、予約待ちでホストが決まってからアメリカに来るまでが約1ヶ月延びてしまいました。

最終的に決定したホストファミリーは、ホストマザーが出産直前で子供が3人(女の子2人、男の子1人)の若いホストファミリーでした。 子供が合計4人なのは大変かな、と思いましたが、今まで話していた家族の中で一番、話していてしっくり来る家族でした。
今までホストファミリーが決まらなかったのがウソのようにあっという間にホストファミリーが決定し、拍子抜けしてしまうくらいでした。 ホストファミリーが決まらない間は不安でしたが、今思えば、決まらなかったおかげでこのホストファミリーに決定し、本当に良かったと思っています。

アメリカへ出発するまでの流れ

10月 2002年 ■ PIEEの説明会に参加、テストを受ける
英語力不足、保育経験なし、意欲が足りないなどの理由で仮合格をもらう。
10月~ ■ 試験後、近くの保育園で実習を始める
通っていた学校の秋休み(2週間)ほぼ毎日、その後は学校の後に週に1回,2時間程度、保育園に通う。
2月 2003年 ■ PIEEで再試験を受け、条件付合格をもらう
条件は、車の免許の取得、保育実習200時間以上、英語力の向上。
3月 ■ 通っていた短大学校卒業
3月~ ■ 保育園に1日4~5時間、土日以外ほぼ毎日通うようになる。
4月~ ■ 車の免許取得のため教習所へ通い始める
5月~ ■ 昼間のバイトを始める
保育園に実習に行く時間が少し減る。実際、オペアに必要な200時間分は終わっていたが 子供が可愛いし何気に楽しいのと、実習時間が多いにこしたことはないと思い通い続ける。
■ 英語力の再試験を受ける
電話での英語インタビューで英語力に関しては合格をもらう。
6月 ■ 免許取得
これでPIEEを通してEur AuPairに提出する書類がやっとうまり、書類提出
7月~ ■ 何組かのホストファミリーから連絡がくるようになる。
9月 ■ ホストファミリー決定
今のホストファミリーとメールから始め、電話で話した後、正式に決定となる。
9月~ ■ 出発準備
ビザ取得やらPIEEのオリエンテーションやらなにやらで準備が忙しくなる。 保育園で出発までの間、バイトとして働く。
11月 usaアメリカへ出発

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実際のオペア生活

私がアメリカに行ったばかりの頃はホストマザーはまだ妊娠中でしたが、すぐに無事出産しました。
ここで紹介しているのは私がアメリカ滞在中のある時点での子供の年齢や日常の様子です。
一例として、オペア生活がどんなものかなんとなく分かってもらえればうれしいです。
くどいようですが、オペアはホストファミリーの生活様式や子供の人数、年齢などによって、内容が変わってきます。全く別の生活パターンもありえますので、あくまで一例としてみてください。

私のホストファミリーについて

ホストファミリーはすごくイイ人たちです。お父さんもお母さんも気さくな感じなのでとても助かってます。
接しやすいし、物分かりがいいし、私が子供のお世話をしやすいように、とても気を使ってくれます。
子供が私の言う事を聞かないと子供をしっかりしかってくれます。アメリカでは子供を甘やかし放題の家庭も多いですので、しつけに厳しい家庭だったことにとても感謝しています。
彼氏や男の子の話なども気軽に話せるので普段は友達のような感覚で付き合えます。他のオペアの子でホストマザーが少し厳しい感じがして気を使ってしまってヒールをはく時は外で履き替えてる...という子も何人かいたりするので、若いホストファミリーで本当にラッキーだったなぁとつくづく実感してます。
たまに子供の数が多くて大変だけど、なんだかんだいってみんなすごく可愛いです。

ホストファザー・・・32才
とてもいい人です。仕事が忙しいみたいで、私も仕事が終わるとすぐ外に遊びに出てしまうので
あまりゆっくり話す機会がないけれどすごくやさしくて平和主義者という感じの人です。 しかしどんなに
普段穏やかでも、やはりそこはお父さん。子供をビシッと叱るのはホストファザーの仕事です。
ホストマザー・・・26才
背が高くてスタイル良くてめちゃめちゃ美人です。いつも友達にホストマザー可愛いんだよ!!と自慢しています。 本当に素敵な人だなぁと思います。いつもとてもよくしてくれて大好きです!
今日はどこに行った、とか友達の話など私のつたない英語の話も良く聞いてくれて本当に感謝です。
Emily(女の子)・・・6才
けっこうわがままで感情的です(笑)。泣いたり叫んだりもしょっちゅう。
面倒みるの一番大変かも。 でも機嫌のいい時はすごく聞き分けが良く、下の子のお世話もよく見てくれるので助かっています。さすが女の子、おしゃれが大好きです。
Ashley(女のコ) ・・・4才
おてんばで、甘えんぼさんです。2歳の弟とすごく仲良し!
女の子にしてはあまりませたところがなく、まだまだ子供っぽいですが、ふとした時に弟にいろいろ教ていたり、やっぱりお姉さんだなぁと見ていてほほえましいです。
Isaiah(男のコ) ・・・2才
とにかく可愛い!!男の子っていいなぁと思います。2歳なのに何でもできます。
着替えたり片付けたり自転車に乗ったり!ものすごく活発です。高いところから飛び降りたりするのも大好きでたまにヒヤヒヤさせられます。ママっ子でかなりの人見知りです。
Tori(女の子) ・・・7ヶ月
私が来た時はホストマザーはまだ妊娠中だったのですが、生まれたときから見ているので可愛くてしかたない!という感じです。日に日に大きくなっていくのを見るのがすごく楽しいです。愛想も良くて、とってもお利口さんです。 それはもうムーニーのCMなんて目じゃないくわ、と思ってしまうくらいに(笑)。

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オペアとしての1日の流れ

一番上の子は朝の8時半くらいからいつも学校に行くので、実質1日中面倒をみるのは3人の子供です。
4歳(女の子)、2歳(男の子)、7ヶ月(女の子)です。

朝は私はだいたい8時頃に起きます。子供が起きだしたら私も起きる、という感じです。それから朝御飯を食べさせます。上の子供たちはシリアルやワッフル、赤ちゃんはライスシリアルという感じです。一番上の子は学校なので、時間までに学校の準備をさせます。寒いのに薄着をしてないかなど服装もしっかりチェックして、準備万端であれば学校に送り出します。
そのあと、下の子達は自由に遊ばせたり一緒にテレビを見たり。前はよく公園やマクドナルドに連れて行っていましたが、今は赤ちゃんがいるのでなかなか...。赤ちゃんは午前中寝るのが習慣になっているので、早く起きて時間がある時や疲れていなさそうな時はみんなで外に遊びに行ったりします。赤ちゃんがいるので車の乗り降りが意外と大変だったりします。

そしてお昼御飯を食べさせお昼寝をさせます。お昼御飯は朝に比べいろいろ作ったりするので少し大変です。昼御飯を作らないといけない時に赤ちゃんが泣き出したりして困ってしまうことがあります。

子供がお昼寝をしている間は片付けをしたり、たま~に洗濯物を洗ったり。それが終わると私も、ウトウトしたり、シャワーあびたり、電話したり、パソコンしたり、とゆっくりしています。赤ちゃんは午前中ぐっすり寝るので昼間はあまり長い昼寝をせず、そこまで時間があるわけではありませんが自分なりに自由な時間を過ごしています。

4時頃に一番上の子の学校が終わるので、子供をみんな連れて迎えに行きます。迎えに行く用意をするのに30分くらいかかったりします。その後は、おやつを食べさせ、たまにお風呂に入れたりしています。4時になると近所の子達も学校から帰って来て、その子達が家におしかけてきて勝手に遊んでくれるのでそうなると楽です。その間は赤ちゃんと遊んだり夜御飯を食べさせたり日誌を書いたりなんだかんだしているとホストマザーかホストファザーが帰ってきて仕事終了です。

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タイムスケジュール

8:00 起床。まだ起きていなかった子供を起こします。
8:15 朝ごはんを作り、子供たちに食べさせます。ご飯が終わったら着替えさせます。
8:40 一番上の子(エミリー)の服装と学校の荷物をチェックし学校へ送り出します。
9:00 他の3人の子供たちと一緒にテレビを見ます。
10:10 テレビを見ながら遊んだおもちゃを片付けさせます。
10:30 お昼用のお弁当を作り、子供たちと出かける準備をします。
11:00 近くの公園で遊んでお昼ごはんを食べます。
12:45 帰って来て、子供たち3人はお昼寝です。
子供たちが起きるまでは、私もゆっくりお昼寝をしたり洗濯やパソコンをしたりします。
3:20 子供たちを起こし、おやつを食べさせます。
3:50 エミリーを迎えに行く準備をし、車で迎えに行きます。
4:10 帰って来て、エミリーに宿題をさせます。近所の子供たちも遊びに来て、なかなか騒がしいです。
4:45 夕食の準備を始めます。
5:00 赤ちゃんに夕食を食べさせます。その間に他の子供たちに部屋を片付けさせます。
5:20 子供たちに夕食を食べさせながら、その日の日誌を書きます。
5:45 ホストマザーが帰って来て、私の仕事はここで終了です。
Tori (7ヶ月)
8:00~9:00Breakfast
9:00~10:00PlayTime
10:00~11:30NapTime
12:00~1:00Lunch
2:00~3:00NapTime
3:00~4:30PlayTime
4:30~5:00Dinner
Ashley(4) & Isaiah(2)
8:00~9:00Breakfast
9:00~11:30PlayTime
11:30~12:00Clean up
12:00~1:00Lunch
1:30~3:30NapTime
3:30~4:30SnackTime
4:30~5:00PlayTime

子供達の1日のスケジュール

いつもこの通りというわけではありませんが、だいたい何時から何時の間にコレをして、何時から何時の間に御飯を食べて...という感じです。
またAshleyは最近、月曜と水曜日だけ12:30~3:30までプリスクールに行きだしたので、その日は早めに御飯を食べて歩いて10分くらいの学校まで連れて行きます。


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仕事の詳細

基本的な仕事と手伝いとして私がしていたのは一般的な子守りともう少し詳しく言うと、学校の送り迎、しつけ、お風呂(週に1~2度)などです。
また、毎日、その日1日、子供が何時に何を食べたか、どんな事をして、どうだったか等書き込んだ日誌を書いていました。
その他に、特にはする必要はなかったのですが、気がついた時は、子供の服の洗濯、キッチンの片付け、などをします。

私の場合は、基本的に仕事は平日のAM8:00~PM6:00でした。土日は休みです。
たまに、ホストマザーもホストファザーも仕事から帰ってくるのが少し遅くなることはありましたが、仕事が終わったあとと、土日は完全にOFFでした。
また、時間外に働くときはいつもエクストラマニーをくれていました。ちなみに給料は、私の場合は週末払い、現金での支払いでした。
仕事がOFFの日に関しては、私の自由にさせてくれました。土日に子供が私の部屋に朝入ったりすると、子供に『AYAは休みの日だからゆっくりしたいのよ、部屋のドアが開いている時には入っちゃダメよ。』と言い聞かせてくれていました。
また、金曜の夜から日曜の夜まで帰って来なくても、私がファミリーが心配しないようにどこに行くだとか帰らないことさえ伝えていれば、特に家にいることを無理強いすることは全くありませんでし、私もストレスが溜まらないよう、息抜きとしてなるべく出掛けるにしていました。

私のホストファミリーの場合、子供をきちんと躾けたい、という方針でした。子供に私の言う事を聞きなさい、と言い聞かせてくれていましたし、子供が私の言う事を聞かなければ子供にお仕置きしてくれていました。私にも子供が悪いことをしたら叱ってかまわない、と言っていました。
私の場合(ファミリー方針)は、言う事を聞かない時、まずは言って聞かせます。いくら言っても聞かないときやどうしよもない時は、『タイムアウト』といって、子供にしばらく部屋に1人でいるように言います。アメリカでの子供のお仕置きはだいたいの家庭がこの、1人で部屋で反省しなさい、という『タイムアウト』です。それ以上のお仕置きに関しては、全てホストファザーに任せていました。
毎日その日誌に、その日、子供の態度が5点満点で何点だったか点数をつけ、それを見てホストマザーやホストファザーが子供たちにご褒美をあげたり、逆におしおき(週末マックなし、など)をしたりしていました。

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アメリカオペア生活小話

usa-travel

オペアの話、というよりも私のアメリカ生活の雑談です。

 基本的に子供の食事は毎日3食、私が作っていたのですが、ホストマザーもホストファザーもあまり料理をしないこともあり、家にある食品のほとんどが冷凍食品か缶詰で、食事の準備が信じられないほど楽チンでした(笑)。
野菜は冷凍、おかずは缶詰。使う調理器具というのがほぼオーブンと電子レンジのみ。しかも大型の食器洗い機もあるし、残飯もディスポーザーがあるしで、家事が得意ではない私でもキッチン周りは完璧でした(たぶん)。
恥ずかしいことに、行ってしばらくはディスポーザーの存在をしらず、一人で一生懸命、排水溝に手をつっこんで残飯を取り出していましたが...。

 私がアメリカへ行き、まず驚いたことが、NYでのゴミの量です。いたる道沿いにゴミ袋が山積みにされていました。アメリカでは、特に家庭用のゴミ捨て場がないことが多いです。
決まった曜日に、家の前にゴミ箱ごと並べて置くと、ゴミ収集車がゴミを持って行ってくれます。ちなみに、地域によって違うと思いますが、私のいた家では燃えるゴミも缶もガラスも全て一緒のゴミ箱でした。

 アメリカの太る食文化化といえばファーストフード、というイメージがあったのですが、私が衝撃を受けたのは『ピーナツバター』でした。私の中では、ピーナツバターは子供の食べ物というイメージがあったのですが、大人も好きな人が多い様です。ワッフルにバターではなく、ピーナツバターをぬったうえにシロップ。私は挑戦できませんでしたが、セロリやベーコンにもピーナツバターをつけて食べていました。
また、意外と日頃から肥満を気にする人が多い様で、グロッセリーストアに行くと、ありとあらゆる食品に『Low Fat』または『○○% Fat Free』と書かれています。しかもこの○○%が97%とか99%とか書いてあるので本当に何がどれだけそんなに脂肪分カットされているのか疑問です...。牛乳も何%FatFreeかによって細かく分類されていました。

 アメリカでは場所によって時間帯が違いますし、夏時間・冬時間があったりと、ちょくちょく時間が変わることがありますが、携帯の時間表示がその場所の時間によって自動的に変わるのには、ちょっと感動しました。

 日本では各家にきちんと新聞を受け取る郵便受けがありますが、アメリカの郵便受けがないことが多いです。いつも薄いビニール袋に入った新聞が玄関やガレージの前に無造作におかれています。袋は一応ビニールですが、袋のふたをしているわけでもなく、ただ単に新聞を突っ込んでいる、という感じなので雨の日などはビショビショで読むどころか家の中にも持ってはいれません。
いつか新聞配達をしている人をみかけました。日本では新聞配達は原付や自転車で地道に...、新聞を配り忘れようものなら電話代の10円まで入れて、と、とても律儀なイメージがあったのですが、アメリカでは車の窓から各家に向かって新聞を放り投げていました。それも車を家に寄せることもなく、道のど真ん中から(笑)!
私の住んでいるところは住宅街なので都会や大きな道路沿いではどうなのかわかりませんが、さすがアメリカ!と感じた出来事でした。

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オペア体験談 まとめ


私がホストファミリーと初めてコンタクトを取ったのは、メールでした。それまでは、時差のためいきなり夜中に電話をかけてくるホストファミリーも多かったのですが、メールである程度ゆっくり話をしてから、電話がかかってくる日時もしっかり決めてくれていたのでとても話しやすかったです。初めて電話をかけてきてくれた時は、時差の計算間違いで私が不在だったにも関わらず、私とすごく話してみたいから、と言って別の日にかけ直してくれたのもすごくうれしかったです。またホストファミリーがHPを持っていたので、事前にホストファミリーの写真を見ることができたのも、親近感が持てましたし安心できました。その後も出発まで、楽しみにしている、と何度もメールのやり取りをしました。

NYのワークショップでは周りがヨーロッパ人ばかりで全く溶け込めませんでした。英語も全く分からないし、この時が一番落ち着かないというか不安に感じたときでした。他にも何人か日本人がいた事に本当に救われました。NYのワークショップ後、飛行機でコロラドへ行き空港でホストファミリーと初対面しました。家族全員で迎えに来てくれて、向こうが私の事をすぐに分かった様で、ロビーに出てきたとたん『AYA!』と声をかけてくれました。私のホストファミリーにとって、私が初めてのオペアでした。初めの1週間はホストマザーの家族がThanks-Giving Day がてら泊まりに来て、みんなで一緒に子供のお世話をするという感じでした。私のホストファミリーは、ホストファザーが再婚で、上の女の子2人がホストファザーの連れ子、男の子1人と、ホストマザーが出産直前という家族で、家も引っ越してきたばかりでした。そのため、子供のしつけもゆっくりこれから、という状態で、子供たちは、私の部屋に入っては荷物をあさって勝手に物を持ち出したり、ご飯も食べながら歩き回ったり。なので、初めの1、2ヶ月は今では考えられないくらい過激でした。とにかく子供が全く言う事を聞かない(笑)!特に一番上の女の子は大変でした。何かと大人に向かって怒鳴り返すような感じで、私も何度「あんたなんて大っ嫌い!!」と泣き叫ばれたことか...。

ただ、私のホストファミリーは子供をしっかりしつけたいと思っていたし、私にとても協力的で、たまに子供が言うことを聞かずムッとくることがあっても、本当につらいと感じた事は一度もありませんでした。子供の様子や態度のことを一緒に話し、一つ一つルールを決めていきました。初めは、食事はきちんと座って食べ途中でトイレ以外は椅子から離れないというような事から始まって、遊んだ後は自分でおもちゃを片付ける、洗濯物は洗濯カゴに入れる、大人に向かって怒鳴ったら部屋で反省というような事まで。それから少しづつ、子供も私の言う事を聞いてくれるようになりました。

だいたい2、3ヶ月くらいするとアメリカにも車の運転にも慣れ、外にも良く出かけるようになりました。それまでは何をして良いのかわからず、暇な時間はネットばかりしていました。始めは1人で買い物が多かったのですが、週末なんかは友達と飲みにでかけるようになりました。私の友達というのは、ほとんどオペアの子達です。オペアミーティングで会った子や、英語のクラスで出会った子など。ただ私の周りには全く日本人がいませんでした。英語ばかりで、思ったことがなかなか全てはしゃべれず、日本語で思いっきりしゃべりたい!と思うこともありました。そこで、世界のご近所さんを探せ!というインターネットコミュニティーサイトで近くに住む日本人を探して何度か一緒にご飯を食べに行ったりもしました。久しぶりに日本語を話すとやっぱり楽しかったです。

半年を越えた頃には、子供との距離も以前とは比べられないほど縮まってきました。本当に言う事もよく聞くようになったし、基本的に子供たちも自分でできることは自分でします。この頃になると、デンバーの街も大体何がどこにあるのかやハイウェイの名前や位置がわかってきて、地図を片手にどこへでも好きなところにいける様になりました。アメリカのウェブサイトで『MapQuest』というのがあるのですが、現在地と行き先を入力すると、この通りを右に曲がって、このハイウェイを東に行って...というような詳細な道案内情報がでてきます。このダイレクションさえあればどこへでも行けるので必要な方は是非活用してみてください。

1年経った頃になると、ホストファミリーと本当に気兼ねなくお互い何でも話したり、頼みごともできるようになり、家族の一員として接してくれているんだなぁ、と実感しました。2年目、というのはそこでの生活に慣れて、オペアとしてアメリカにいることが私にとって、日本にいて学校に通っていた時と全くかわらない様な日常生活でした。楽しい事ばかりでしたし、自分がそのうち日本に帰ることが信じられなかったです。この生活がずっと続けばいいのに、と思っていました。が残念なことに、時は刻々と過ぎてゆき、私のオペア期間がもうすぐ終わる、という事で、ホストファミリーと次のオペアを誰にするか一緒に決める事になりました。ホストファミリーはまた日本人のオペアが良い、と言って探していたのですが、ちょうどその時期日本人のオペアがエージェンシーに登録されていなかったため、結局ドイツ人の若いオペアに決定しました。ドイツ人はなんとなく気が強い人の多いからどうかな、と言っていたのですが、電話で話してみるとすごく感じの良い子で、私もホストファミリーもとても気に入り、じゃぁこの子にしよう、という事になりました。実際、とても気さくで純粋で素敵な子で、私のオペア終了の1ヶ月前にアメリカに来て、最後の1ヶ月間はその子と一緒に子供の面倒をみました。

なにはともあれ、2年間のオペア生活があっという間に終わったのですが、本当に良い思い出です。アメリカでの2年間の事を考えると、あ~、とても楽しかったなぁ、と幸せな気分になります。子供たちも本当に可愛くて、初めて会った頃よりずっと大きくなりました。2年間もずっと一緒にいましたが、特にファミリーと衝突する事もわだかまりもなく過ごせたのは、何でもすぐに相談したのが良かったのかな、と思います。ホストファミリーの何でも聞いてくれ受け入れてくれたやさしさに本当に感謝しています。オペアに行く事を決め、このホストファミリーに出会えて本当に良かったです!私の人生のなかでの一番の思い出です。これから先もずっとホストファミリーと連絡を取り合っていきたいですし、いつでも会いたいです。

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管理人オペアプロフィール

2003年(21才)からの2年間、ロッキー山脈で有名なアメリカコロラド州で4人の子供のお世話をしていました。両親も若く、子供は元気いっぱいの可愛い盛り。ホストチェンジはせずに、2年間ずっと同じファミリーと楽しい時間を過ごしました。

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最近の変圧器は高機能低価格です。 海外にスマートフォンやパソコンを持参する方は必ず変圧器も持って行きましょう。 アメリカではそのままでも使えますが、若干電圧が違うため故障しない保証はないですし、私の経験ではだんだん充電の持ちが悪くなってくる気がします。

コロラド紹介

管理人のオペア留学、最初の1年間の月別ダイアリーと、2年間滞在していたアメリカコロラド州の紹介

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